終活で整理したい情報3つ|もしものときに家族が困らないための準備
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終活というと、遺言書や葬儀、お墓の準備を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、終活で大切なのは、財産の分け方を決めることだけではありません。
病気や事故によって自分で説明することが難しくなったときや、亡くなった後に、ご家族が必要な情報を見つけられるよう整理しておくことも重要です。
とはいえ、
「何から整理すればよいのか分からない」
「財産の金額まで家族に伝えることには抵抗がある」
「一度に全部まとめるのは大変そう」
という方も少なくありません。
終活は、一度ですべてを完成させる必要はありません。まずは、必要な情報を大きく3つに分け、分かるところから整理してみましょう。
この記事では、終活で整理しておきたい情報を、次の3つに分けて解説します。
- 本人に関する情報と大切な連絡先
- 財産・契約・重要書類に関する情報
- 医療・介護・葬儀などの希望
札幌市西区琴似で終活をお考えの方は、ご自身とご家族の安心につながる準備として参考にしてください。
終活は「これからを安心して暮らすため」の準備
終活は、人生の終わりだけを考えるものではありません。
これまでの人生を振り返り、現在の財産や人間関係、契約、将来の希望を整理することで、これからの生活を考えるきっかけにもなります。
内閣府の調査では、終活に関する準備として、葬儀やお墓、財産・所有物の整理、エンディングノート、終末期医療や介護に関する希望などが挙げられています。
また、緊急連絡先や遺言書の保管場所を登録していたことで、入院時の親族への連絡や、亡くなった後の書類の発見につながった事例も紹介されています。
終活の情報整理は、亡くなった後だけでなく、突然の入院や判断能力の低下に備えるためにも役立ちます。
1.本人に関する情報と大切な連絡先
最初に整理したいのは、ご自身の基本情報と、もしものときに連絡してほしい方の情報です。
整理しておきたい本人情報
次のような内容を一覧にしておくと、入院や各種手続きの際に役立ちます。
- 氏名
- 生年月日
- 住所
- 本籍
- 電話番号
- マイナンバーカードや運転免許証の保管場所
- 健康保険や介護保険に関する情報
- 年金に関する書類の保管場所
- かかりつけの医療機関
- 使用している薬
- アレルギーや持病
- 勤務先や所属団体
個人番号や保険証番号など、取り扱いに注意が必要な情報は、誰でも見られる場所へ置かないようにしましょう。
すべての番号をノートに書くのではなく、「必要書類をどこに保管しているか」を示す方法もあります。
緊急時に連絡してほしい方
親族だけでなく、親しい友人、勤務先、地域の支援者なども整理しておきます。
記載する項目の例は、次のとおりです。
- 氏名
- 本人との関係
- 電話番号
- 住所
- メールアドレス
- どのような場合に連絡してほしいか
家族が把握していない友人や、遠方に住む親族がいる場合は、葬儀などの連絡先として残しておくと安心です。
連絡先は変更されることがあるため、定期的に確認しましょう。
ペットに関する情報
ペットを飼っている場合は、次の内容も重要です。
- ペットの名前や種類
- 食事や薬
- かかりつけの動物病院
- マイクロチップなどの情報
- 一時的に預かってくれる方
- 将来、引き取ってほしい方
- 飼育費用に関する準備
ペットの将来を誰かへお願いしたい場合は、相手の同意を得ずに名前を書くだけでは十分ではありません。
事前に相談し、必要に応じて遺言や契約などの方法も検討しましょう。
2.財産・契約・重要書類に関する情報
次に整理したいのは、預貯金や不動産などの財産、毎月支払っている契約や、重要書類の保管場所です。
財産額を家族に詳しく伝えることへ抵抗がある場合は、まず「どのような財産や契約があるか」と「資料がどこにあるか」だけでも整理しておきましょう。
預貯金や金融資産
確認しておきたい主な情報は、次のとおりです。
- 利用している銀行や信用金庫
- 支店名
- 口座の種類
- 通帳やキャッシュカードの保管場所
- ネット銀行
- 証券会社
- 株式や投資信託
- 貸金庫の利用
- 電子マネーや暗号資産の有無
口座残高は変動するため、必ずしも細かな金額を記載する必要はありません。
金融機関名や支店名、関係資料の保管場所が分かるだけでも、相続財産の確認がしやすくなります。
不動産
土地や建物を所有している場合は、次の内容を整理します。
- 所在地
- 自宅、賃貸物件や空き地などの用途
- 共有者の有無
- 固定資産税納税通知書の保管場所
- 登記識別情報通知などの保管場所
- 住宅ローンや抵当権の有無
- 賃貸借契約の有無
- 管理を依頼している会社
相続登記がされていない不動産や、共有名義の不動産が見つかることもあります。
終活をきっかけに、不動産の名義や権利関係を確認しておくとよいでしょう。
保険
生命保険や医療保険などについては、次の内容をまとめます。
- 保険会社
- 保険の種類
- 証券番号
- 保険証券の保管場所
- 契約者
- 被保険者
- 保険金受取人
- 担当者や代理店の連絡先
保険金受取人が現在の希望と合っているかも確認しましょう。
結婚、離婚や家族の死亡などがあった場合は、受取人の変更が必要になっていることがあります。
借入金や未払金
終活では、プラスの財産だけでなく、マイナスの財産も整理する必要があります。
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- カードローン
- クレジットカードの利用残高
- 個人間の借入れ
- 事業上の借入れ
- 保証債務
- 未払いの税金や医療費
借入先、契約番号、残額や返済資料の保管場所を整理しておくと、相続開始後の確認に役立ちます。
定期的に支払っている契約
亡くなった後も料金が引き落とされ続ける契約があります。
- 電気、ガスや水道
- 固定電話や携帯電話
- インターネット回線
- 動画や音楽の配信サービス
- 新聞や定期購入
- スポーツジム
- サーバーやドメイン
- オンラインストレージ
- アプリの有料契約
- クレジットカード
契約先と支払方法を一覧にしておくと、解約や名義変更を進めやすくなります。
デジタル資産やオンラインサービス
スマートフォンやパソコンの中にも、大切な情報や財産が保管されています。
- メールアドレス
- SNS
- ネット銀行やネット証券
- 暗号資産
- 写真や動画
- クラウドストレージ
- 有料サービス
- ブログやウェブサイト
- ポイントや電子マネー
ただし、エンディングノートへIDやパスワードをすべて直接書くと、紛失や盗難の際に悪用される危険があります。
利用しているサービスの一覧と、ログイン情報を安全に保管している場所や確認方法を分けて整理するとよいでしょう。
3.医療・介護・葬儀などの希望
3つ目は、病気や介護が必要になったとき、また亡くなった後についての希望です。
本人の希望がまったく分からないと、ご家族は難しい判断を迫られることがあります。
事前に考えを伝えておくことで、ご家族の迷いや心理的な負担を減らしやすくなります。
医療に関する希望
次のような内容を考えてみましょう。
- 治療について大切にしたいこと
- 自分で意思表示できない場合に相談してほしい方
- 療養したい場所
- 延命治療に関する考え
- 臓器提供や献体に関する希望
- かかりつけ医
- 持病や服薬
- アレルギー
医療に関する希望は、家族だけでなく、かかりつけ医などの医療・ケアチームとも話し合うことが大切です。
健康状態や考え方が変わることもあるため、一度決めた内容を固定せず、繰り返し確認しましょう。
介護に関する希望
介護については、次の内容を整理します。
- 自宅と施設のどちらを希望するか
- 希望する介護施設
- 介護をお願いしたい方
- 介護費用の考え方
- 財産管理を任せたい方
- 大切にしたい生活習慣
- 食事や趣味
- ペットとの暮らし
エンディングノートへ希望を書くだけでは、家族に財産管理などの法的な代理権が与えられるわけではありません。
将来の判断能力低下に備えて財産管理や契約手続きを任せたい場合は、任意後見契約などの制度も検討できます。
葬儀やお墓に関する希望
葬儀や供養については、次の内容を整理しておくと、ご家族が判断しやすくなります。
- 葬儀を希望するか
- 家族葬、一般葬などの希望
- 葬儀を依頼したい事業者
- 宗教や宗派
- 葬儀へ呼んでほしい方
- 遺影に使用してほしい写真
- 納骨先
- お墓の所在地
- 永代供養、樹木葬や散骨などの希望
- 葬儀や納骨の費用
- 形見分け
- 家族へのメッセージ
函館地方法務局などが公開しているエンディングノートにも、葬儀、連絡先、お墓や財産などを整理する項目が設けられています。
エンディングノートと遺言書の違い
終活で情報を整理するときは、エンディングノートと遺言書の違いを理解しておく必要があります。
エンディングノート
エンディングノートは、本人に何かあったときに、ご家族が判断や手続きを進めるために必要な情報や希望を残すものです。
形式が決められていないため、自由に書き、いつでも書き直せます。
一方で、一般的なエンディングノートには、遺言書と同じ法的効力はありません。
遺言書
遺言書は、法律で定められた方式に従って作成することにより、財産の承継など一定の事項に法的効力を持たせるものです。
たとえば、次のような内容は遺言書で定めることを検討します。
- 誰にどの財産を相続させるか
- 相続人以外の方へ財産を遺贈する
- 遺言執行者を指定する
- 子の認知
- 祭祀主宰者を指定する
「長男に自宅を相続させたい」とエンディングノートに書くだけでは、法律上有効な遺言になるとは限りません。
財産の承継について確実に希望を残したい場合は、エンディングノートとは別に遺言書を作成しましょう。
終活情報を整理するときのポイント
一度に全部整理しようとしない
すべての項目を一度に完成させようとすると、負担が大きくなります。
まずは、次のような書きやすい情報から始めるとよいでしょう。
- 緊急連絡先
- かかりつけ医
- 利用している金融機関
- 重要書類の保管場所
- 葬儀で連絡してほしい方
分からない部分は空欄にし、後日追記しても問題ありません。
保管場所を家族へ伝える
せっかく情報を整理しても、ご家族がその存在を知らなければ、必要なときに利用できません。
信頼できるご家族などへ、エンディングノートや重要書類の保管場所を伝えておきましょう。
ただし、誰でも見られる場所へ置くと、個人情報や財産情報が漏れるおそれがあります。
保管場所と、必要なときに確認してほしい方を決めておくことが大切です。
作成日と更新日を記載する
財産、契約、連絡先や希望は時間とともに変わります。
ノートには作成日と更新日を記載し、誕生日や年末など、定期的に見直す日を決めておくとよいでしょう。
特に、次のような変化があった場合は見直しが必要です。
- 住所や電話番号が変わった
- 金融機関の口座を解約した
- 不動産を購入または売却した
- 保険の受取人を変更した
- 家族構成が変わった
- 健康状態や医療への希望が変わった
- 遺言書を作成または変更した
家族と話し合う
終活は、ノートへ書くだけで完了するものではありません。
特に医療、介護、葬儀や財産管理に関する希望は、ご家族に伝えておくことで理解を得やすくなります。
内閣府が紹介する事例でも、緊急連絡先や遺言書、お墓の場所などの情報を事前に整理したことが、必要な連絡や書類の発見につながっています。
ご自身の希望を押しつけるのではなく、ご家族の事情や負担も確認しながら話し合いましょう。
専門家へ相談した方がよいケース
終活を進める中で、次のような課題が見つかった場合は、専門家への相談を検討しましょう。
- 誰が相続人になるか分からない
- 財産の全体像を把握できない
- 相続登記が済んでいない不動産がある
- 遺言書を作成したい
- 相続人以外の方へ財産を残したい
- 将来の財産管理を任せたい
- 死後の事務をお願いできる家族がいない
- 遺留分に配慮した財産配分を考えたい
- 家族間で意見が分かれている
行政書士には、相続人調査、財産資料の整理、遺言書の原案作成、任意後見や死後事務委任に向けた準備などを相談できます。
不動産登記は司法書士、相続税や贈与税は税理士、相続人間の紛争は弁護士など、内容に応じて適切な専門家へ相談しましょう。
札幌市西区琴似で終活・遺言のご相談なら行政書士宇野敏志事務所へ
終活で整理しておきたい情報は、大きく分けると次の3つです。
- 本人に関する情報と大切な連絡先
- 財産・契約・重要書類に関する情報
- 医療・介護・葬儀などの希望
すべてを一度に決める必要はありません。
緊急連絡先や重要書類の保管場所など、書きやすく、もしものときに役立つ情報から少しずつ整理していきましょう。
札幌市西区琴似の行政書士宇野敏志事務所では、相続を中心に、遺言・終活・成年後見に関するご相談を承っております。
相続人や財産の整理、エンディングノートの作成、遺言書の原案作成、任意後見や死後事務委任に向けた準備などもサポートいたします。
「何から始めればよいか分からない」という段階でも、お気軽にご相談ください。
初回相談は無料です。札幌市西区・琴似周辺の方はもちろん、北海道全域に対応しております。
